毎年ですが、また夏が来ます!無事に越せますように~
米菓にとって夏はとても大変な季節です。製造が難しくなり、仕事がハードになります。
火を使う人は暑さによる消耗が実感できると思います。
猛暑の日に窯の前で座りながら、半日過ごすと思うと、毎年、憂鬱で不安になります。
糯米菓の手焼き職人にとっては夏は地獄です。暑さの体力消費は半端なく凄いです。
手を伸ばせば窯に届くところで、座って休みなく反復運動を続けるのです。
梅雨明けからお盆終わりまでが勝負です。夏バテは絶対にしてはいけません。
夏バテになると、精神的に窯の前にひと夏座れなくなります。
若いときに一度、夏バテをしてしまい、座れなくなったことがあります。その時は
先代が一緒だったので事なきを得ましたが、今は一人で焼いているので夏バテすると
製造が止まってしまいます。
冬でも暑く、扇風機は欠かせないのですが、気力と体力の奪われ方の凄さは
夏には遠く及びません。特に腕の関節の炎症は酷く、肩、肘、手首、指と腕の関節全てに
熱を持ち、冷却しないと、夜はジンジンと眠れない夜になります。
また脱水もあるので、水分補給は大量にします。この飲む行為が休憩になり、
焼いている間の息継ぎになります。3リットルほど飲みますが、体重は1キロ以上
減ります。朝食の大切さ、食べる物、お腹の満腹度から空腹感を体験でき、
エネルギー消費を実感できるようになります。
夏だと窯の前の温度が以上に高いので、手の爪が焼けて剥がれてきます。毎年の事ですが
徐々に爪が短くなってきました。自分の体が遠赤外線で焼かれてる事を感じられます。
爪がなくならないように何かと工夫しましたが、現在のところ良い解決策はなく、
酷くならないことを祈るだけです。
痛みに耐えて、我慢して、とにかく酷暑を乗り越えて耐え抜くだけです。
焼き続けることが、何より大事なのが夏です。今年も無事に乗り越えます。

