株式会社えご製菓

純手焼き職人の重要アイテム!無双する三丁網とは?

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純手焼き職人の重要アイテム!無双する三丁網とは?

純手焼き職人の重要アイテム!無双する三丁網とは?

 当社の手焼きは三枚の網を使い、上下に二段に分かれた窯の前で座って焼くスタイルです。

そこで使われる網が「三丁網」と呼んでいます。正式な名称は知りませんが、3つの網を使うので

「さんちょあみ」と「う」を省略して言ってます。焼き網にも何種類かあり、その中のひとつです。

 

 三丁網は大きさは40センチ×40センチ程で、重さは1kg程あります。これに生地をいれて、

焼くので総重量はそこそこあります。まずは片手で軽く持てるだけの筋力は必要です。

 

 この網の一枚を窯の上下の入れながら、残り二枚を使い生地をひっくり返します。常に焼き上げ中の

生地が網にあるので、休む間もなく網を動かし、生地をひっくり返します。この作業を昼休み以外を

除き、延々と9時間~10時間程、何千回と網を動かし続けます。

なので網は鉄製でも、使うごとに痛んで壊れていきます。昔は手焼きの職人さんもたくさん居て、

このような特殊な網を作る職人さんもいましたが、今では引退してこの網を作れる方はいません。

網は単純なんですが、折る、曲げるを駆使して手作業で仕上げる職人技の一品です。

 

 昔は作っていた職人技の道具はだんだんと手に入らなくなってきました。米菓の道具や機械は

ベーカリーや洋菓子のように進化はありませんし、専門的な物は売られていないし、開発もしない。

別注や各社の創意工夫で道具や機械を揃えなくてはなりません。蒸し器や餅つきの機械などの

和菓子の道具や機械を除けば、別注で依頼するか、廃業者の中古品を探すしかない状態です。

 

 道具の中でもこの三丁網は重要でこれが無くては手焼きが出来ません。

手持ちの網が無くなれば、廃業かな?と思っていました。この度、HPを立ち上げそしてその動画を

見た下さった網屋さんが訪ねて来てくれました。「昔の網とは違いますが、今でも作ることが可能です」と情報をいただきました。また、手に入ることが可能と思うだけで気分的に安心します。

現時点では早急に網が必要ではありませんが、網の進化に期待が持てるので形状や軽さなど網に対する希望が持てます。また開業者や後継者にも心強いことです。

 

 会社は大阪府柏原市にある「日之出金物株式会社」さんです。昔の網とは違いますが進化する

可能性があります。編み込みで作ってた昔の網と違って、ステンレス製の溶接仕上げです。

軽量化や耐久性の進化の可能性が広がります。網のことでご相談のある方は一度、お問合せください。

 

 三丁網は手焼きの中で突き詰められた焼き方です。先人がありとあらゆる方法で焼いてきた

「あられ・おかき」を一番良い焼き方で焼けるために進化してきた焼き方です。この焼き方は

未だに機械化できない程とても難しいく、機械化出来ない領域にこの焼き方が存在してるからです。

この三丁網の良いところは、この網の中に入る大きさと網の目に落ちない大きさの「あられ・おかき」

なら焼けること、勿論 厚みは1センチ程まで火が通ります。重さは片手で持てる範囲まで可能

とても幅広い種類を焼くことが出来ます。1日で何種類も焼けます。焼き方もそれぞれに対応が

可能で、まさに職人の技で出来上がりが違います。

 

 この三丁網焼き方のデメリットは個人の技量の差がでる。個々によって出来上がりが差があります。

そして、体力、気力、忍耐力が必要です。高温の窯の前で半日、休みなく全身運動が出来ないといけません。

体への負担が大きく、腱鞘炎、関節痛、火傷など身体への影響がもの凄く大きいです。

夏場などは毎年、不安で憂鬱になります。

 

 このデメリット大きさが手焼きあられ・おかきの衰退に繋がっていったのでしょう。

今後、ますますこの手焼きの技法は消え去っていくと思います。この三丁網を使いこなす

職人はいなくなり、また違った技法を手焼きとしてアピールすることでしょう。

 

 

 

 

 

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