米菓の製造において、常に心がける3つの事!
米菓の製造において、常に心がける事が3つあります。
1.食べ物であること
2.割れ物であること
3.湿る物であること
とても当たり前のことですが、従業員の方には最初に教えることにしています。
まずは食べ物であることは、米菓以外でもたくさんの業種に共通することで、幅広い意味を持ちます。
製造時は、安全性、衛生面、美味しさ、あらゆる事を考えて製造していきます。考えることは年々増え続け、この先も減ることはないでしょう。
また、販売時もたくさんの食べ物の中で、米菓を選んでもらい、その中で自社の商品を買って貰うには、食べ物であることの基本を考え、流行や独自性、アイデアを常にぶつけていかないと販売力が低下します。食べ物であることを常に心がけて、製造と販売を両立させていかないと会社が衰退していきます。
次に割れ物であることです。ここからは米菓特有の心がけになります。割れ物であると聞いて消費者の方々がイメージするのはワレおかき、ワレせん、お買い得、お徳用、無線別、久助などと思います。米菓の製造において、ワレはつきもので、常に割れないように細心の注意をしています。
米菓は割れると価値が著しく下がるので製造時も販売時も常に割れないように心がけて、取り扱いの行動を決めなくてはなりません。ワレについては後日、詳しく書きたいと思いますが、米菓にとってワレをどうするか?が常に各会社の悩みになります。
最後に湿る物であることです。これは、焼き上がったあと、または揚げたあとの話になります。当社は炭焼きの専門店なので、焼いた後のことになりますが、出来上がった製品は外気に放置していると湿ります。これは製品の劣化になるので、湿らないように心がけます。当社の製品は備長炭でじっくり焼いているので湿りにくいです。ただ、素焼きなら湿りにくいが、外味の製品は注意しないと湿りやすくなります。醤油を付けるにしても水分を与えているようなものですので、管理はしっかりしないと湿ってしまいます。湿る状況を作らずに製造し、湿ることのないように販売する。
この3つのことを心がけていれば、製造時も販売時もどうすればいいか?がわかります。うまくいかないときは、この3つをチェックして見直すと問題点が見つかります。米菓としては当たり前のことですが、この3つのクリアレベルが高いほど企業レベルが高く、成長して生き残っていく企業だと思います。