アニメ映画最大ヒット昨の主人公の好物とは?イメージだけで伝えられた日本の伝統米菓
2025/03/23
少し前にアニメの映画を観ました。最高にいい作品でした。
1カ所だけ残念な場面がありました。原作にはなくて、映画オリジナルの追加場面です。
たくさんの人がこの映画を観たと思いますが、違和感を感じた方は
ほとんどいないかも知れません。
私は糯米菓の職人です。「あられ・おかき」を作っています。
映画の中で主人公は敵の罠にかかり、夢の中に閉じ込められます。そこには家族団らんの場面が
あり、今から母親が「おせんべいを焼いてあげるからね」とはじまります。
主人公の好きな食べ物で、現在で言えば
今からみんなでホットケーキを作って食べようねって感じのテンションで幸福を描いています。
ここで私は七輪で、おせんべいの生地でも楽しく焼くのかな?と思いました。
しかし、次のセリフが続きました。「今、古くなったお餅を潰すから」と、
ここで違和感が一気に湧いてきました。
頭の中では「餅から作るのは、あられ・おかき」です。作画の母親の手にはカゴに入った大きめの餅が複数個、描かれてます。
今から餅をつぶしてもすぐにあられ・おかき、そしておせんべいも作れません。
現代であれば、おせんべいぽい物を作ることは可能かも知れません。
その後のセリフで「網を用意してくれる?」「俺 すり鉢で潰すよ」と続きます。
想像するに、餅をすり鉢で潰して、網の上で焼く?そして、おせんべいを作る。
かなり無理のあるレシピに感じます。リアリティのないイメージが先行してシーンが
作られたように感じます。
餅をすり鉢で粉状にして、水で溶いて鉄板で焼けば、おせんべいぽくは出来そうですが、
網では無理です。レンジやホットプレート、フライヤーなどあればお菓子が作れそうですが
時代設定とセリフからは「おせんべい」を作れるようには感じませんでした。
もちろん、この場面を観て残念に感じましたが、それ以上にほとんどの方はこの場面に
違和感を感じなかった事が残念に感じました。
全世界に米菓をアピール出来る機会だったのに間違ったイメージになってしまった。
作画の差し替え難しいでしょうけど、セリフの吹き替えなら修正出来そうです。
米菓のアピールの為にも修正の出来る、出来ないではなく、違いのアピールすることは
大切だと思います。
よくテレビでも放映されるので、機会がある方はちょっと注視して観てください。
このことはまだ、あまり知られていないかも知れません。